トラップリピート系FX自動売買というとマネースクエアの「トラリピ」を思い浮かべますが、他のFX業者でもトラリピ同様の注文をできるところがあります。
中でも、アイネット証券の「ループイフダン」は、トラリピよりも設定が簡単で、且つ、手数料が圧倒的に安い。ということで、トラリピとループイフダンの特徴と比較をまとめました。
トラリピとループイフダンの特徴
M2J「トラリピ」の特徴
トラップリピート系イフダン注文の元祖で、この注文方式に特許も取得しているマネースクエアの「トラリピ」。
柔軟な設定で運用の幅が広い
トラリピでは、レンジ幅(仕掛ける範囲)、トラップ本数、1トラップの注文金額(通貨)、決済金額、ストップロスと、トラリピに必要な全ての設定を自分でできるため、柔軟な運用が可能になっています。
また、らくトラ(らくらくトラリピ)という設定画面からは、次のような穴埋め形式で設定できるので、初心者の方にもわかりやすくなっています。
◯◯〜◯◯のレンジに◯◯本のイフダンを仕掛けたい。1本1本は◯◯万(通貨)、それぞれ◯◯円の利益をねらう。決済トレールは◯◯円で設定する。ストップロスは◯◯に設定する。
また、決済トレール機能も設定できるので、相場が一方向に大きく動いた場合には利益を伸ばすことができます。
運用できる通貨ペアが豊富
トラリピで運用できる通貨ペアは、次の12種類と豊富。
米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドル、豪ドル/円、豪ドル/米ドル、NZドル/円、NZドル/米ドル、カナダドル/円、英ポンド/円、トルコリラ/円、南アフリカランド/円、メキシコペソ/円
主要通貨をはじめ、新興国の高金利通貨も利用できるのが嬉しいところ。
私もトルコリラ/円の高金利スワップ収益を目当てに、トラリピを利用しています。
取引コストが高い
トラリピ唯一の弱点であった取引コスト。
以前は、1回約定する度に次のように手数料が掛かっていました。
1万通貨単位以上:1,000通貨単位当たり30円1万通貨単位未満:1,000通貨単位当たり50円せま割対応注文:1,000通貨単位当たり10円
取引コストは、取引期間が長くなればなるほど収益性に影響してくるため、非常に重要なポイントです。
ところが、2018年9月29日に取引手数料が完全無料化となり、トラリピ唯一の弱点がなくなったという訳です。
アイネット証券「ループイフダン」の特徴
アイネット証券の自動売買サービス「シストレi-Net」の売買システムの1つで、トラリピ同様の運用ができる「ループイフダン」。
設定は簡単
ループイフダンは、次のようにあらかじめ設定の決められた売買システムが数種類用意されており、そこから好きなシステムを選んで利用します。
B15_15とは、買い(B)・注文値幅15pips・決済値幅15pipsで動くループイフダンを表しており、このように買い/売り、注文・決済値幅を選ぶだけで簡単に始めることができます。
トラリピのようにレンジ幅を設定することができないので、ループイフダンを稼働させると、スタート時点から決められた値幅で注文・決済が入ります。
尚、どこまで値を追うか、リスク管理としては、最大ポジション数を設定することで調整可能です。
トラリピに比べて設定が簡単である反面、仕掛けるレンジ幅や値幅など、用意されたもの以外に自分で調整できないことが弱点です。
運用できる通貨ペアが豊富
ループイフダンで運用できる通貨ペアは、次の20種類。
米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、スイスフラン/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、豪ドル/スイスフラン、豪ドル/NZドル、豪ドル/米ドル、英ポンド/米ドル、NZドル/米ドル、ユーロ/豪ドル、ユーロ/英ポンド、ユーロ/米ドル、米ドル/カナダドル、米ドル/スイスフラン
低コストで収益性に優れる
ループイフダンの最も大きな特徴は、取引コストの安さ。
ループイフダンは取引手数料が無料となっています。
トラリピとループイフダンの比較
トラリピとループイフダンの主要項目について、比較表にまとめました。
トラリピ | ループイフダン | |
---|---|---|
設定 | レンジ幅:自分で設定可 値幅:自分で設定可 トラップ数:自分で設定可 |
レンジ幅:なし 値幅:3〜4種類 最大ポジション数の設定可 |
取扱通貨 | 12通貨 | 20通貨 |
取引通貨単位 | 1000通貨 | 1000通貨 |
決済トレール機能 | あり | なし |
取引手数料 | 無料 | 無料 |
リスク対策 | ロスカット機能あり トラリピ運用試算表 |
ロスカット機能あり 目安資金表 |
まとめ
まとめると、次のようになります。
幅広い運用通貨と柔軟な設定方法を強みに、取引手数料の無料化により唯一の弱点がなくなった、マネースクエアの「トラリピ」。
取引コストの優位性がなくなってしまった、アイネット証券の「ループイフダン」。
という訳で、トラリピ運用するなら、本家マネースクエアの「トラリピ」一択です。
ループイフダンをもっと詳しく
ループイフダンについて、もっと詳しく知りたいという方は、次の書籍がオススメです。
ループイフダンの基本的な仕組みから実践的な使い方が、イラストと共にわかりやすく解説されており、その強みや活用法が理解できる1冊。
また、カリスマトレーダーと呼ばれる御三方が実際にループイフダンをどのように使っているのか、その事例も紹介されています。
彼(彼女)らのループイフダンの戦略から設定、利益、リスク管理の方法、また、併せて指標を利用することで精度を上げる方法などなど、参考になる情報が満載なので、これからループイフダンを始める方は、一読あれ。
ひまわり証券でもループイフダンが使えます
これまで、ひまわり証券でも「ループ・イフダン」は利用できたのですが、取引通貨単位が1万通貨と大きかっため、あまり使われておりませんでした。
しかし、2018年1月にひまわり証券のループ・イフダンがバージョンアップ。
これにより、取引通貨単位が1000通貨に、さらに損切り機能も追加されました。
他にもいくつか機能改善、機能追加されて、非常に使いやすいシステムとなっているので、ループ・イフダンの運用を検討している方はお試しあれ。