トラリピだけじゃない。各社トラップリピート系注文の種類と特徴。

一度の発注で何度も売買を繰り返してくれる「トラップリピート系注文」。

マネースクエアのトラリピを筆頭に、各FX業者から提供さているトラップリピート系注文をまとめました。

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リピート系注文の種類と特徴

リピート系注文の先駆けである、マネースクエアの「トラップ・リピート・イフダン(通称トラリピ)」。

トラリピはマネースクエア特許のため、追随する他社から提供されているものは、それに近いながらも微妙に異なります。

現在、各社で提供されているリピート系注文には、主に次のようなものがあります。

マネースクエアのトラリピ

まずは、元祖リピート系注文であるマネースクエアのトラップ・リピート・イフダン(通称トラリピ)。

トラップ・リピート・イフダンは、次の3段階で考えると理解しやすいです。

  1. イフダン注文(IFD):新規注文と決済注文をセットで発注する注文方法
  2. リピートイフダン注文(RIFD):イフダン注文を繰り返し発注する注文
  3. トラップリピートイフダン注文:リピートイフダン注文(RIFD)を等間隔に複数仕掛ける注文
マネースクエアのトラリピ

狙った値幅の中で、いくつもの「新規注文」と「決済注文」を指値で一気に発注し、相場が動くと次々と注文が約定、それが繰り返される仕組み。

私もトラリピ運用中

アイネット証券のループ・イフダン

アイネット証券からは、シストレi-Netの売買システムの1つ「ループ・イフダン」。

アイネット証券のループ・イフダン

ループイフダンは、一定値幅ごとに売りと買いを繰り返し、コツコツ利益を積み上げていく売買システム。

値幅は予め設定されており、通貨ペア別に数種類のループイフダンが用意されています。1000通貨から取引可能。

掛かるコストは売値と買値の差であるスプレッドのみとなっており、米ドル円で2銭と低コストなのも特徴です。

ひまわり証券のループ・イフダン

「ループ・イフダン」は、ひまわり証券でも利用可能。

ループ・イフダン(ひまわり証券)

2018年1月の大幅バージョンアップにより、1000通貨から取引可能、損切り機能が追加され使い勝手の良いシステムとなりました。

マネックス証券のオートレール

マネックス証券 FXPLUSからは、トレール機能付きのリピート注文「オートレール」。

本家トラリピにも同様の「決済トレール」というものがあるのですが、トラリピでのトレール幅が20pips固定なのに対し、オートレールはトレール幅を自由に設定できるのが特徴。

トラリピ+トレール機能でもっと柔軟に自動売買をするなら、オートレールがおすすめです。

トライオートFX

インヴァスト証券の自動売買サービス「トライオートFX」では、イフダンの連続注文を設定することができます。

設定が難しいという場合には「自動売買セレクト」を利用すると、戦略的なトラリピ設定がパッケージされたものが、選ぶだけで始めることができます。

自動売買セレクト「コアレンジャー」の動き

マネースクエアにはない通貨ペアや、収益率の高い設定が簡単にできることから、私も豪ドル/NZドルのトラリピ運用で利用しています。

FXブロードネットのトラッキングトレード

FXブロードネットからは、価格追尾型のリピート注文「トラッキングトレード」。

FXブロードネットのトラッキングトレード

トラッキングトレードは、トラリピ同様に指定した値幅の中でイフダン注文(IFD)を繰り返し、コツコツ利益を積み重ねる売買システム。

トラリピと異なる点としては、設定した値幅を超えた場合にも、仕掛けるレンジを追尾して売買チャンスを逃さないというのが大きな特徴です。

トレンドが発生して狙った方向に想定値幅を超えた場合には、利食いをしながら値動きを追いかけて大きく利益獲得。反対に、予想と反対方向に進んだ場合には、一番不利なポジションを損切りしながら仕掛けるレンジを切り下げていきます。

レンジ相場だけでなくトレンド相場でも威力を発揮するトラッキングトレードは、ある程度の相場観を持って利用すると、非常に収益性の高いシステムだと思います。

PayPay銀行の連続IFDOCO

PayPay銀行のFXからは、連続IFDOCO。

PayPay銀行の連続IFDOCO

IFDOCO注文を最大9つ同時に発注できるもので、前の注文が約定すると次の注文が自動的に発注される仕組み。

一度に1つの注文しか実行しないため証拠金がその分だけで良い点や、使い方次第では柔軟な戦略がとれる。

MT4でトラリピを実現できるEA

また、MT4でトラリピを実現できるEAもあります。

2013年4月頃に、特許権の問題でトラリピEAが一斉に姿を消したのですが、その後またポツポツと現れてきています。

トラリピと全く同じはNGなので、それに近いモノという印象ですが、現時点で次のようなものがあります。

PegSystem

GogoJungleで販売されているEAで、「PegSystem(EURCHF) ver1」。

EURCHFの事実上ペッグ通貨(下限1.20維持)を利用して、トラリピのリスクを回避しようという戦略のEAです。

EURCHFの下限1.20維持

注意
2015年1月15日スイス中銀バズーカでペッグ制崩壊して大変なことになりました(((;゚Д゚)))ガクブル

トラップ幅と利確幅、ロング/ショートのエントリー価格帯を設定できるので、トラリピ同様のトレードができます。

私も本番運用していますので、パフォーマンスなどの参考にどうぞ。