毎月、一定額の米ドルを購入して外貨積立をしているのですが、銀行の外貨預金ではなく、FX業者である「SBI FXトレード」を利用しています。
ここでは、外貨投資をするのなら、外貨預金よりもFXを利用するメリット、中でもSBI FXトレードをオススメする理由を紹介します。
SBI FXトレードでの積立設定、運用成績も公開しているので参考にどうぞ。
外貨預金でなくFXを利用するメリット
私は、外貨積立に「SBI FXトレード」というFX業者を利用しています。
銀行の外貨預金ではなく、なぜFXを利用するのか?
同じSBIグループである「住信SBIネット銀行」と「SBI FXトレード」を例に比較し、FXを利用するメリットを紹介します。
手数料が安い
外貨預金、FX共に、外貨を購入する際には「為替コスト」が掛かります。
外貨預金であれば為替手数料が、FXであれば通貨の買値と売値の差額である「スプレッド」がそれにあたります。
例えば、米ドルを購入するのに必要な為替コストは、次のようになります。(2017年6月7日のデータ)
住信SBIネット銀行 | SBI FXトレード | |
---|---|---|
外貨普通預金 | 外貨定期預金 | |
1米ドルあたり15銭 1米ドルあたり5銭(外貨積立) |
1米ドルあたり15銭 | 1米ドルあたり0.27銭 |
上記のように、外貨預金に比べてFXの方が圧倒的に為替コストが安い。
このコストの安さが、外貨投資にFXを利用する最大のメリットと言えます。
金利が高い
外貨預金は日本円の預金よりも金利が高いことも大きな魅力。
FXでは、「スワップポイント(スワップ金利)」というものがそれにあたります。
外貨預金では毎月まとまった形で金利を受取りますが、FXのスワップポイントは毎日(細切れに)受け取ることができます。
それぞれ年利で比較してみると次のようになります。(2017年6月7日のデータ)
住信SBIネット銀行 | SBI FXトレード | |
---|---|---|
外貨普通預金 | 外貨定期預金 | |
0.02% | 1ヶ月:0.60% 〜 1年:1.20% | 1.12% |
FXのスワップポイントは日々変動しますが、平均すると外貨預金の金利よりも高い傾向にあります。
尚、外貨預金の金利、FXのスワップ金利共に変動するため、最新情報はそれぞれの公式サイトで要確認。
少ない資金で取引可能「レバレッジ」
FXは怖いというイメージは、レバレッジの仕組みからきてると思います。
レバレッジとは、証拠金を担保に、預けた資金の何倍もの取引ができる仕組みです。(レバレッジとは?)
国内FX業者ではレバレッジを25倍まで掛けることができ、例えば100万円の取引をするのに、100万円/25 = 4万円の資金で取引が可能になります。少ない元手で取引できる一方、為替レートが動けば儲け/損失も大きくなります。
しかし、取引額に応じて相応の元手を用意することで、レバレッジは自分でコントロールすることができます。(1万円の取引に1万円の元手を入金すればレバレッジなしと同じ)
特に外貨積立のような長期投資の場合は、レバレッジは掛けない、もしくは2倍程度に抑えることが大切です。
ちなみに私は、毎月3万円分の米ドルを元手3万円(レバレッジなし)で積み立てています。
取引通貨の種類が多い
外貨預金に比べて、FXでは取引できる通貨の種類が多いのも特徴です。
住信SBIネット銀行 | SBI FXトレード | |
---|---|---|
外貨普通預金 | 外貨定期預金 | |
9通貨 | 26通貨 (定期外貨取引サービスは9通貨) |
「SBI FXトレード」の取扱通貨はメジャー通貨が中心で、FX業者の中では種類は少ない方ですが、それでも外貨預金よりは種類が豊富です。
もちろん、外貨積立投資で人気の米ドル円や豪ドル円などは揃っています。
もしマイナーな通貨で運用したいのであれば、他のFX業者も検討してみても良いかと思います。
資産保護
外貨積立で長期投資する場合、運用資金も大きくなってくるため、預入資金が安全に保護されているかも大切なポイントです。
住信SBIネット銀行 | SBI FXトレード |
---|---|
外貨預金 | |
預金保険制度の対象外 | 信託保全 信託先:FXクリアリング信託、三井住友銀行 |
日本円で国内の金融機関に預ける預金には、万一銀行が破綻しても守られる「預金保険制度」がありますが、外貨預金はその対象外となっています。
一方で、FXの場合は信託保全が義務付けられているため、万一FX業者が破綻した場合でも「証拠金・為替損益・スワップポイント」等が返還される仕組みになっています。
資産保護の面でも、外貨預金よりFXが優れていると言えます。
税金の扱い
外貨預金でもFXでも、そこで得た利益に対する税金が掛かりますが、それぞれ税金の扱いが異なります。
外貨預金 | FX | |
---|---|---|
為替差益 | 総合課税(雑所得) | 申告分離課税(一律20%) |
金利収入 | 源泉徴収(20%) |
FXでは、為替差益と金利収入の合算による利益に対して税金が掛かるため、為替差損が発生した場合に金利収入と相殺されるところが有利かなと思っています。
SBI FXトレードをオススメする理由
外貨投資をするのなら、外貨預金よりもFXが有利なポイントを述べてきました。
でわ、どのFX業者を利用すればいいのか?
オススメするのは、SBIグループが運営する「SBI FXトレード」です。
その理由は、なんといっても、1通貨単位から取引ができるということ。
1通貨単位から取引可能
大抵のFX業者では、最低取引単位が1000通貨や1万通貨となっています。
1ドル=100円とすると、100円✕1万通貨=100万円。毎月100万円の積立なんてあり得ない… 仮にレバレッジを最大の25倍で掛けても、4万円の元手が必要になります。
一方、SBI FXトレードはFX業界では珍しく、1通貨単位での取引が可能なので、100円✕1通貨=100円(レバレッジ25倍だと4円)から取引が可能です。
これであれば、外貨預金と同じように毎月の積立金額も柔軟に対応できます。さらにFXならではのレバレッジを活かして、2倍程度の取引もありだと思います。
為替コストが安い
また、SBI FXトレードは、スプレッド(為替コスト)も業界最狭水準で安いのも特徴です。
他に、口座開設手数料や口座維持手数料、取引手数料、入出金手数料など全て無料となっており、コスト面でも非常に優れています。スワップポイント(金利)が高い設定なのもポイント。
自動積立ができる
さらに、SBI FXトレードでは、定期的に一定額ずつ自動で外貨を購入する「レバレッジ付き定期外貨取引」サービスも開始されました。(定期外貨取引の設定画面↓)
取引可能通貨は、米ドル/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、中国元/円、ランド/円の6種類。レバレッジは1倍〜3倍、定期購入のタイミングは次の3通りから選ぶことができます。
- 毎日:約定可能な日毎
- 毎週:毎週水曜日
- 毎月:毎月26日
これまでは、毎回手動で取引をする必要があったのですが、その煩わしさからも解放。もう外貨積立するならSBI FXトレード、コレ一択です。
SBI FXトレードには他にもいろいろな特徴があるので、詳細については公式サイトでも確認してみてください。
私がFXで運用している外貨積立投資と運用成績
私が行っている外貨積立投資は、レバレッジなし(1倍)で毎月1万円分の米ドルを毎日に分割して購入しています。
為替レートがどう動くかわからないので、米ドル円が上がろうが下がろうが一定額を積み立てる、ドルコスト平均法を用いています。
ドルコスト平均法とは、金融商品を一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に購入する投資手法。
例えば、毎月一定額を購入することで、価格の安いときに多くを、価格が高いときには少ししか購入できず、全体で見ると平均購入単価が低く抑えられる特徴があります。
外貨積立の運用成績(毎月初に更新)
2016年から毎月1万円を毎日に分割して自動積立した結果、為替差益とスワップ金利を合わせて次のように推移しています。(毎月初に更新)
累計投資額 | 評価額 | 評価損益 | 累計スワップ金利 | 通算利益率 |
---|---|---|---|---|
513,259円 | 503,708円 | -9,551円 | +20,595円 | +2.11% |
SBI FXトレードでの定期外貨取引の設定内容
SBI FXトレードの定期外貨取引の設定内容は次のようになります。
毎月1万円分の米ドル(レバレッジ1倍)を、毎日に分割して購入するという設定です。
積立タイミングは、毎日を設定すると「毎営業日11時30分」に注文が入ります。なので、証拠金となる1万円を月に1度入金しておくだけ。後は勝手に毎日自動で積立してくれます。
これまで手動で外貨積立をしていた時は、毎日作業するのが面倒だったので毎月1回まとめての購入でした。自動積立サービスによって毎日積立が可能となり、より分散された積立投資ができるようになったのは嬉しいですね。
ちなみに、積み立てた外貨を売却する際は、通常のFX取引のようなポジション(建玉)単位ではなく、外貨数量を指定して好きな分だけ売却することが可能です。
まだ外貨積立をはじめて1年ほどですが、これから何年も長期投資でコツコツ積み立てていく予定です。将来、米ドルの利上げでスワップ金利が増えたり、米ドル円が上がって為替差益も得られると万々歳です。