FXは、外貨関連の投資商品の中でずば抜けて有利な金融商品と紹介してきましたが、もちろん様々なリスクもあります。
ここでは、FXにおける5つのリスクを紹介します。
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為替変動リスク
為替変動リスクは、想定したのと反対の方向に為替が変動し、損失を被るリスクのこと。
買った通貨が思惑を外れて値下がりすると損をします。また、売りから入った通貨が値上がりしてもやはり損をします。
また、FXには値幅制限がなく、相場状況によっては短期間に大きく変動する場合もあります。あまりにも急激な変動があった場合には、証拠金維持率が水準を下回って強制ロスカットになる可能性もあり得ます。
証拠金以上の損失が発生することも
2015年1月15日に発生した、スイスフランショックは記憶に新しいところ。
スイス国立銀行がユーロの下限を1.2として無制限介入を行う方針を突然撤廃。その結果、ユーロスイス相場は一時41%も急落し、過去に例を見ないマーケット変動となって金融市場に混乱をもたらしました。
この時には、強制ロスカットの注文さえ通らず、預け入れた証拠金以上の損失が発生したケースもあるようです ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
参考 スイスショックで借金の悲劇!個人投資家を直撃、裁判への動きも…ザイFX!流動性リスク
通貨を売るということは、それを買う人がいるということ。
流動性リスクは、買いたいところで買えない、売りたいところで売れないリスクのこと。
流動性が低いのは一般的に、取引量の少ないマイナー通貨(新興国通貨)です。また、紛争や自然災害、◯◯ショックのような金融危機で相場がパニック状態になると、一時的に売買が成立しにくくなったり、スプレッドが拡大することもあります。
また、紛争や政変などが起こりやすい地域の通貨には「カントリーリスク」もついて回るため、高金利でボラティリティが大きく儲けやすそうに見えても、常に注意が必要となります。
金利変動リスク
金利変動リスクは、各国の政策金利などによって、貰えるスワップ金利が変動するリスクのこと。
スワップ金利を貰うことを目的に運用していたのに、金利変動で逆転してスワップを支払う羽目になる場合も…
また、金利が下がるとその通貨の魅力は少なくなってしまうため、下落しやすくなる点にも注意が必要です。
信用リスク
信用リスクは、FX業者が破綻した場合に、預けたお金の一部または全額が戻ってこないかもしれないリスク。
しかし、2010年2月より、国内のFX業者に対して「全額信託保全」が義務付けられました。
信託保全とは、顧客から預かった証拠金とFX業者の資産を分けて管理するために、信託銀行等と信託契約を締結し、顧客から預かった証拠金をその信託口座にて管理することをいいます。
これにより、万が一FX業者が破綻した際にも、預けた資金は保全されるということになっています。
オンラインリスク
FXでは、インターネットを使ったオンライン取引が中心となるので、使っているパソコンの故障やウイルス感染、または、インターネット回線に繋がらなくなるというリスクもあります。
そういうことがあれば、取引機会の損失に繋がる可能性があります。