本番口座で稼働中の「PegSystem(EURCHF) ver1」について、EAの特徴を紹介します。
現在の運用成績・運用環境・EAのパラメータ設定も公開しています。
[toc]
「PegSystem(EURCHF) ver1」の運用成績とEA設定
EAの概要
- EA名称:PegSystem(EURCHF) ver1
- システムの戦略:トラリピ
- 対応通貨ペア: EUR/CHF
ライブ口座での運用成績
2014年2月21日〜2014年11月6日まで稼働。
スイス中銀が無制限介入をやめるとの噂もあり、現在停止中。
運用していた期間の、ライブ口座での運用成績です。
現在の運用環境とパラメータ設定
運用環境
ブローカー | レバレッジ | 運用資金 | EAのVer. |
---|---|---|---|
FOREX.com | 25倍 | 20万円 | ver1.4 |
パラメータ
パラメータ | 標準 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|---|
Lots | 0.05 | 0.01 | 取引ロット数 |
Pitch | 200 | 200 | オーダーの値幅 |
TakeProfit | 500 | 500 | 利食い値 |
Tralling_Stop | true | true | トレーリングストップ |
Short_only_Area:ショートのみ価格帯 | |||
SOA_Price | 1.27 | 1.27 | 設定価格以上はロングしない |
SOA_Lots | 1 | 1 | ショートのみ価格帯のロット係数 |
Long_only_Area:ロングのみ価格帯 | |||
LOA_Price | 1.26 | 1.26 | 設定価格以下はショートしない |
LOA_Lots | 1 | 1 | ロングのみ価格帯のロット係数 |
「PegSystem(EURCHF) ver1」の特徴
システムの説明(公式ページより抜粋)
スイスフランのユーロペッグ制を利用したユニークなEA。
代表的な特徴は下記の通りです。
- ペッグ制の利点を活かし、含み損が大きくならないようにトレード
- トレーリングストップ機能により、通常よりも利益大
- 価格帯で両建て・ロング・ショートを使い分け、リスク低減
要は、1.20を下回らないとされている通貨ペア「EUR/CHF」を利用したトラリピEAです。
トラリピについて
トラップリピートイフダン注文。通称トラリピ。
これは、マネースクエアが特許を取得しているFXトレード手法。
MT4でもトラリピ同様のトレードを実現するEAが数多く出回っていたのですが、2013年4月頃に一斉に姿を消しました。
以降、トラリピはマネースクエアでしかできないだろうと諦めていたのですが、このEAがEUR/CHFのトラリピを可能にしてくれました。
ちなみに、マネースクエアでは通貨ペアの取り扱いがないため、EUR/CHFのトラリピはできません。
ペッグ通貨でトラリピの弱点を克服
で、なぜEUR/CHFのトラリピなのかというと。
もともと、トラリピはレンジ相場には強いのですが、想定以上に相場が大きく動くいた場合、含み損が加速度的に増えるのが弱点でした。
しかし、相場の下限/上限が予めわかっている場合、その弱点を克服することができます。
そこで、事実上のペッグ通貨とされている「EUR/CHF」を戦略的に使おうという訳です。
EUR/CHFのペッグ制について
ペッグ制とは、固定相場制の1つで、特定の通貨と自国の通貨との為替レートを一定に保つ制度のこと。
EUR/CHFについては、厳密にはペッグ制ではありませんが、1.20以上を維持すると、スイス中銀が介入宣言をしています。
これにより、ユーロ暴落時も積極的な介入で1.20を守ってきました。(↓の赤線が1.20)
但し、将来的に下限が突破される可能性もあり、また、下限を1.25に引き上げるという噂もあるため、その辺りは注意が必要です。
EUR/CHFのボラティリティ
トラリピで稼ぐにはトラップの回転数が必要で、そのためには、通貨の動き(ボラティリティ)が大きい方が向いています。
EUR/CHFは、介入宣言後は1.20付近にべったりと張り付いてしまい、トラリピを仕掛けた所で全然稼げませんでした。
しかし、ここしばらくは動きも大きく、そこそこ回転する状態が続いています。
ver2との違い
PegSystem(EURCHF) には、含み損を少なく利を伸ばすように改良された、新バージョン「PegSystem ver2」も販売されています。
下図はver1とver2の運用成績の比較ですが、たしかに含み損は少なくなっていることがわかります。
しかし、ver2では、ロング/ショートの運用範囲が設定できないようです。
EUR/CHFは下限が1.25に引き上げられる可能性も示唆されていたため、1.20〜1.25でショートポジションを抱えることは避けたいところ。(私個人の見解です)
そのため、あえてver1を利用することで、ショートを外したロングのみのトラリピを運用しています。