世界の為替市場の取引時間帯

24時間動いている外国為替市場。

世界の主要な為替市場と取引時間帯について解説します。

為替市場の時間帯

外国為替市場は世界各地で開かれており、24時間取引をすることができます。

地球儀をイメージするとわかりやすいのですが、為替市場は日付変更線のすぐ左側にあるオセアニアから始まって、アジア、中東、欧州・・・と西に向かう形で市場が移っていき、最後はニューヨーク市場で終わります。

世界の主要な為替市場と取引時間は次のようになります。

世界の為替市場の取引時間帯

尚、外国為替市場は、具体的な取引所が存在するわけではないので、厳密には各市場の取引時間が何時から何時までという決まりはなく、主要都市の参加者が活発に取引を始める時間帯のおおよそを指しています。

サマータイム(夏時間)

サマータイム(夏時間)とは、夏になると時計の針を1時間早める制度のことです。

アメリカやヨーロッパなどではサマータイム制度を導入しているため、市場のオープン/クローズ時間や経済指標発表の時間がずれるので注意が必要です。

各国のサマータイム導入時期は次のようになります。

国名 夏時間の導入期間
ニュージーランド 9月の最終日曜日~4月の第1日曜日
オーストラリア 10月の第1日曜日~4月の第1日曜日
ヨーロッパ 3月の最終日曜日~10月の最終日曜日
アメリカ 3月の第2日曜日~11月の第1日曜日

北半球と南半球では季節が逆になるため、北半球(アメリカ・ヨーロッパ)が夏のとき南半球(ニュージーランド・オーストラリア)は冬になります。

日本が祝日でも為替市場は動いている

株式市場であれば、取引できるのは基本的に朝9時から午後3時まで。また、日本の祝日は市場も休みとなるため、取引することはできません。

一方、FX取引では、FX業者がシステムメンテナンスをする早朝を除き24時間取引することができます。また、日本が祝日でも為替市場は動いているので取引可能です。

一番活発に相場が動く時間帯

為替相場が一番活発になるのは、市場の中でも中心となっているロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯です。日本時間にすると午後9時から午前2時頃までの約5時間になります。

この時間帯には、米国の経済指標発表や米国の株式市場の動向などの影響もあり、動きも大きくなります。

相場が動かない時間帯

一方で、東京市場がメインとなる時間帯は、次の時間を除いてほとんど動きがありません。

  • 仲値が決まる午前10時前(9時55分頃)
  • 早めの欧州勢が参加する午後3時以降