FXでは世界中の様々な通貨を取引することができます。
FX取引は、これら2つの通貨の組合せである「通貨ペア 」を対象に行います。
通貨ペアとは?
FXでは、2つの通貨の交換レートの値動きに対して投資を行います。
これら2つの通貨の組合せを「通貨ペア」と言い、通貨の組合せの数だけ通貨ペアが存在します。
また、FXでは証拠金を担保に取引するため、例えば、預けたお金「円」を介さない通貨ペアのトレードも可能になります。
例えば、「ユーロ」「ドル」「円」の3種類の通貨であれば、「ユーロ/円」「ドル/円」「ユーロ/ドル」の3種類の通貨ペアを扱うことができるという訳です。
メジャー通貨とマイナー通貨
メジャー通貨
世界経済でも為替市場でも存在感があり、取引量も多いため、変動幅も比較的安定している国の通貨を「メジャー通貨」と呼びます。
米国(ドル)・ユーロ・日本(円)・イギリス(ポンド)・スイス(フラン)を中心に、カナダ(カナダドル)・オーストラリア(豪ドル)の通貨くらいまでを指します。
これらメジャー通貨は情報量も豊富な上、取引コストとなる売値と買値の差(スプレッド)も、有利に設定されています。
最初のうちは、これらメジャー通貨を中心に取引をはじめるのが基本です。
マイナー通貨
それに対し、ニュージーランドや南アフリカ、トルコなど、経済的にマイナーな国の通貨を「マイナー通貨」と呼びます。
これらは高金利が魅力の一方で、経済規模が小さくて不安定、情報量も少なく変動幅も大きくなりやすいので、取引する際には注意が必要です。
また、取引コストとなるスプレッドも、メジャー通貨と比べて高く設定されています。
他に覚えておきたい呼び名
ストレート通貨
基軸通貨である米ドルを一方の通貨に持つ通貨ペアを「ストレート通貨(ドルストレート)」と呼びます。
「ユーロ/ドル」「ポンド/ドル」「ドル/円」などがそうです。
クロス通貨
「クロス通貨」は、米ドルを含まない通貨ペアを指し、中でも対円の通貨ペアを「クロス円」と呼びます。
「ユーロ/円」「ポンド/円」「ドル/円」などがそうです。
実際には、クロス通貨のレートはドルを介したクロスレートで決定されます。
例えば、豪ドル/円のレートは、円でドルを購入して、そのドルで豪ドルを買う取引と同じなので、ドル/円(110円)と豪ドル/ドル(0.8500ドル)を組合せて、93.50円という豪ドル/円のレートが生成されます。
資源国通貨
「豪ドル」「NZドル」「カナダドル」などを「資源国通貨」と呼びます。
その名の通り資源が豊富な国の通貨のことで、コモディティ市場との関連が強い性質にあります。