本番口座で稼働中の「Forex White Bear V3」について、EAの特徴を紹介します。
現在の運用成績・運用環境・EAのパラメータ設定も公開しています。
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「Forex White Bear V3」の運用成績とEA設定
EAの概要
- EA名称:Forex White Bear V3
- システムの戦略:スキャルピング
- 対応通貨ペア: EUR/USD(5分足)
本番口座での運用成績
2013年8月7日〜2017年12月13日まで稼働。現在停止中。
運用していた期間の、ライブ口座での運用成績です。
2013年8月7日〜2014年11月末までは「Pepperstone EDGE Razor」で運用していました。その時の成績はコチラ↓
現在の運用環境とパラメータ設定
運用環境
FX業者 | アカウント種類 | レバレッジ | 運用資金 |
---|---|---|---|
OANDA JAPAN | プロコース | 25倍 | 15万円 |
MT4運用環境(VPS) | VPS設置場所(日本/アメリカ) | EAのバージョン |
---|---|---|
お名前.com デスクトップクラウド for FX | アメリカ | V3.34 |
パラメータ
パラメータ | 標準 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|---|
use_NewsFilter | false | false | ニュースフィルターの使用 |
use_DifFilter | true | true | DIFフィルターの使用 |
mm | true | false | 複利運用 |
White Bear | |||
Use_White_mode | true | true | White Bearモードの使用 |
lots1 | 0.1 | 0.05 | 取引ロット数 |
maxpositions1 | 5 | 5 | 総ポジション数 |
Brown Bear | |||
Use_Brown_mode | true | true | Brown Bearモードの使用 |
lots2 | 0.1 | 0.05 | 取引ロット数 |
maxpositions2 | 4 | 4 | 総ポジション数 |
Time Filter | |||
StartHour・Minute | 13・30 | 13・30 | エントリー可能時間(開始) |
EndHour・Minute | 21・45 | 21・45 | エントリー可能時間(終了) |
Friday Filter | |||
FridayClose | true | true | 金曜日夜のポジションの強制クローズ |
FridayCloseHour | 10 | 10 | ポジションの強制クローズ時間GMT10(日本時間19時) |
GMTオフセット | |||
AutoGMT | true | true | GMTオフセット値の自動算出 |
その他のパラメータ | |||
その他パラメータ | – | 標準値 | – |
「Forex White Bear V3」の特徴
システムの説明(公式ページより抜粋)
EAのコンセプトは、安定性+利益の追求で、独自のイグジット・クローズ方式を採用して、トレード時間の短縮を図りました。
エントリー自体は従来の「White Bear」を継承しており、高い精度でのエントリーが見込めます。
システムの特徴
- White Bear, Brown Bearの2つのEAを組み込んだWhite Bear V2の後継EA
- 2つのEAともに、非ナンピン、非マーチンゲールタイプのEUR/USD(5分足)専用逆張りスキャルピングEA
- 独自のイグジット・クローズ方式により、トレード時間が短縮
- トレード時間帯をコントロールするフィルター機能を搭載
- トレード時間帯:White Bear/Brown Bear Mode 日本時間 22:30〜6:45
エントリー・クローズの様子
2013年8月27日〜9月13日のデータです。
それほど頻繁にエントリーする訳ではありませんが、獲れる時にガッツリ手堅く獲るというイメージです。
チャンスの時には可変ロット機能でロット数を増やし、ポジションも最大5つまで、全力でエントリーして短時間でサクッと抜いてきます。
相場が怪しい時にはピタッと静観しているので、安心して見ていられます。
急激な相場変動時にエントリーを抑制
米国雇用統計などの重要経済指標発表などによって相場が急変動した場合、EAはそれをトレンド発生と捉えてしまいます。
しかし、大きすぎる価格変動はその後反発して戻ることも多く、Forex White Bearのように、長時間足でトレンド方向に短時間足で逆張りエントリーするEAは、これに惑わされて損失を出すこともしばしば。
そこで「DIFフィルター」を設定することで、指定したpips以上の大きな変動があった場合には、指定した時間エントリーを抑制させることができます。
デフォルト設定では、5分足で100pips、15分足で150pips、1時間足で200pips以上変動した場合、その後12時間エントリーを抑制。これら数値はパラメータで変更可能。
トレード時間帯を制御する機能が豊富
このEAには、トレード時間帯を任意に制御するための機能が搭載されています。
これらを活用することで、勝率の大幅アップが図れます。
トレード時間帯をコントロールする「Time Filter」
稼動開始時間と稼動終了時間を設定することができます。
これにより、毎日の稼働時間帯をコントロールすることができます。
金曜日夜のトレードの可否を制御する「Friday Filter」
金曜日のポジション保有の抑制、金曜日夜のポジションの強制クローズを設定することができます。
週末にポジションを持ち越さないことで、週明けの窓開けなどによる損失を回避することができます。
指標発表時のトレードの可否を制御する「News Filter」
指定した曜日・時間帯にEAを停止することができます。
重要な指標発表が多い金曜の夜などを設定することで、突発的な変動を回避することができます。
「White Bear V1」との違い
Forex White Bear V1とV3との違いについて、簡単に説明。
V1
「Raccoシリーズの暴れん坊」というキャッチコピーで登場した「Forex White Bear V1」。「Racco」よりもトレード数が多くてアグレッシブなのが特徴。
V2
White BearとBrown Bearの2つのEAを同居したものが「Forex White Bear V2」。
V1よりも総トレード数が少なくなるものの、安定性を重視した設計。
V3
V2の後継EA。
「Goma V1 AUDUSD」「Rabbit V1 EURJPY」に搭載された可変ロット、独自のイグジット・クローズ方式が組み込まれた。
White BearモードとBrown Bearモードを同時に動かす場合の注意
2014年2月12日に発生した大きなドローダウン。これは、White BearモードとBrown Bearモードを同じMT4内で動かしていたことが原因とのことです。
販売ページの掲示板で開発者ラッコさんが言及されていますが、ここで抜粋しておきます。
MT4は一度に複数のことはできませんので、White BearとBrown Bearのエントリーが被った場合、エントリー時間のずれやポジションを逸することがあり得ます。
今回の件は、クローズに失敗したというよりは、ポジションのとり方(エントりーのタイミングやポジション数)が変わったためにクローズの条件を満たさなかったのだと思います。
2つのロジックで排他制御をかけるなど、ロジックによる対処はできないようです。
で、回避策としては、White BearモードとBrown Bearモードをどちらも稼働させる場合は、MT4を分けて動かして下さいとのこと。
うちもそれに従って、MT4の1つでWhite Bearモードのみ、もう1つMT4を立ち上げてBrown Bearモードのみを動かすようにしました。